星美ホーム

職員採用情報

星美ホームは、一緒に働いてくれる元気な仲間を募集しています。

ケアワーカー ぐんさん インタビュー

ケアワーカー 2年目(2024年時点)
児童構成:小学生3名、高校生2名

Q 児童養護施設の職員になろうと思ったきっかけは?

A 小さいころから人のためになる仕事をしたいなと思っていたのですが、児童養護施設職員になりたいと思ったのは中学の頃です。ある日テレビで虐待のニュースをやってて、それが自分の家から近い学校の子の話だったんです。すごい身近なところで起きていることなのに「自分は何もできていない」って思ったんですよね。この時から、まずは自分の身近な人たちのために「自分ができることないかな」と考えるようになって、児童養護施設や児童相談所の仕事にも関心を持つようになりました。

大学では心理学科に入りました。児童相談所の心理士になりたいと思って。そこで出会った教授に「児童養護施設の知り合いがいるから見学させてもらっては?」と声をかけてもらい行ったんです。

そこで児童養護施設で働く心理士さんの話を聞かせてもらったんです。

子どもたちと関わるのは週に1回1時間程度でもっとスパンがあくこともある。児童養護施設の心理士さんがそれくらいなら、児童相談所の心理士さんはもっと子ども関わる時間少ないんだろうなって思ったんです。

だったら生活の中でもっと子どもに関わる仕事がしたいと思い、児童指導員として施設で働こうと決意したんです。

Q 星美ホームを選んだ理由は?

A いくつかの施設に見学や体験に行ったんですけど、どこの施設職員さんも「職員同士が仲良くて」とか「先輩に助けられて」みたいな話をすごいしてくださるんですよね。でもそれがあんまりしっくりこなくて。それよりもっと子どもとの関わりやその施設はどんな支援しているのかとか仕事への想いとか知りたかったんです。

そんなときに星美ホームの見学に行ったんです。そしたら「何のために何考えてどのように仕事をしているか」というのを熱く語ってくださったんです。自分が疑問に思ったことにちゃんと答えてくれて、こんな方たちと一緒に働きたいって思ったんです。

 Q就職する前と就職後でギャップはあった?

A ありましたね。就職する前に施設に体験に行ったときは、子どもたちから暴言、暴力ってなかったんですよ。でも職員となると、その子のことを考えて言わなきゃいけない時があります。そうすると相手も反発してくるんですよね。怒りの矢がこちらに向くとうか。悪意を向けられて育ってきた子たちだから、それは仕方ないのかなと思うんですけど。福祉で人のために何かをするっていう仕事で、ここまで逆向きの矢印が返ってくることってあるんだなっていうのは働いて何度か思いました。

Q 特にしんどかった出来事は?

A 自分が指摘したことが気に食わなかったことで、完全にシャットアウトされてしまった子がいるんです。当時彼は19歳で自分と年齢が近く、それまではよくコミュニケーション取れていました。彼と同じホームに小学生の子がいて、その子が19歳の子のストレスを刺激してしまうんですよね。食事中に音出しちゃったりうるさいこと言ったりとかで、それがその19歳の子は気に食わなくて、小学生の子に「うるせえな」みたいな感じのこと言ったんですよ。結構大きな声で。それに対して自分が「大きな声出すのやめようよ」って言ったら、「嫌なことがあったから言ったのに、俺が悪いみたいになってんじゃん」と怒ってしまって。多分、年も近い自分からそんなこと言われるとは思ってなかったのかもしれません。

それまでは一緒にサッカーしたり、いろんなことたくさん話すような仲でした。

その後、卒園に向けて一人暮らしの練習が始まったのですが、「引っ越しを手伝うよ」とか、「もう一回話して元に戻りたいんだよね」とか「何が嫌だったの?俺も話聞きたいし、このままじゃすごいしんどいんだよね」とか、「もっと力になりたい」っていう話もいろいろしたんです。でも彼はは他の職員に「一回こうなっちゃったら無理なんだよね」って話してたみたいで。

そのまま卒園してしまって。これはだいぶ自分の中ではきついなと思いましたね。

Q この仕事のやりがいは?

A インターンの時代を含めると2年ほど見てる子がいるんですけど、その子の運動会を見に行ったんですが、すごい頑張ってるのが目に見えて分かって。座って人の話を聞けなかったり、集団のイベントにちゃんと参加できなかったりって子だったんですけど、しっかりと自分の位置についてみんなとダンス踊ってたんですよね。「そんなことできるようになったんだ!」て感動して。その子はできないと思うと、なんでもできなくなっちゃう子だったんですよ。友達と遊ぶにしても、「もう負けちゃうから嫌だ!」とか「できないからやって!」とか。去年1年間いろいろなことに挑戦して関係性を作っていきました。一緒に登山したり、動物園行って怖い動物に触ってみたり。

別にできなくてもいいから、「1回やってみな」って。できなかったら絶対手伝ってあげるし、できなくて俺が怒ることはないし、一緒にやってみようっていうのを何回も何回も続けてきて、ちょっとずつ「できないからやだ!」っていうのが減って。

やっぱりそういう成長が見れるのは、この仕事のやりがいだなと思いますね。

Q 就活生に何かアドバイスはありますか?

A いろんなことをやっておいたほうがいいかなと思いますね。シンプルに福祉系、医療系の勉強だったり、自分の好きなことや趣味とか。子どもに話せる経験が多いほど、子どもは「この人と話すと楽しいな」って思ってくれると思います。勉強に限らず、いろんな経験が「これ、この子に合ってるかも!」とか、「これやったらこの子のめっちゃ成長につながるかも」みたいに引き出しが増えることに繋がると思います。

Q 星美ホームの魅力は?

A 職員一人ひとりが子どもの最善を考えているなと思いますね。この仕事って子どもの願いを叶えることだと思うんです。そのために日々思考し、それについて話を聞いてくれない人がいないというか。「これ困ってるだろうな」と思ったら絶対に声かけてくれるし、自分の担当児童と同じくらい親身になって考えてくれるし。だから、自分ももっと考えなきゃなってって頑張れるんです。あとは、施設内はすごい綺麗だし、給料も高いし、補助がたくさん出るのもいいとこなんですけど、でもやっぱ人かなと思いますね.。